最近では、気兼ねなくゴルフを楽しむために友達同士でゴルフを始める方が増えているそうです。
ゴルフの楽しみ方が変化している一方で、「最近のゴルファーはマナーが悪い」、「上司や先輩から教わる機会が少ないからだ」と感じているゴルファーがいるのも事実です。
筆者は、昭和生まれのおじさんゴルファーですが、友達とゴルフを始めたので両方の気持ちがわかります。
そこで、初心者同士でゴルフを始めても周りの組に迷惑をかけない実用的なラウンド術をご紹介します。
ボールを打った後が勝負
ゴルフはボールを打つ時間よりもホールからホール、ボールからボールまでの移動に使う時間のほうが圧倒的に長い競技です。
そこで大切なのがボールを打った後の動き方。
ボールを打つ前の段階で、ボールを打った後の動き方を想定しておくと、スマートでカッコイイゴルフができます。
ティーショットの後
ティーショットを打ち終わって2打目に向かうときは、クラブを手に持ったまま乗用カートに乗りましょう。
ティーショットで使ったクラブは、セカンド地点で次に使うクラブを取るときに戻すのがGoodです。
また、カートの移動も重要なポイントです。
ティーショットを打ち終わったら、2打目を後から打つ人が運転するようにしましょう。
プライベートのラウンドであれば、ティーショットの順番を固定するのもおススメです。
上手い人が最後に打つと効率よく次のショットに向かえます。
2打目からグリーン手前まで
カートからボールに向かうときは、残りの距離に必要なクラブやライが悪かったときに対応できるクラブを数本持っていきましょう。
自分でもボールがどこに飛ぶかわからない初心者は、ナイスショットした時に150ヤード打てるクラブ、100ヤード打てるクラブ、その間のクラブの3本を持っていけば何とかなると思います。
2打目でミスをしてもカートまで戻らないで3打目を打つ。
可能であればグリーン周りまで歩いて行ってしまいましょう。
ただし、カートの移動は忘れないでくださいね。
グリーン周り
同伴者全員がグリーン周りまでボールを運べたら、そのホールのカート停止位置までカートを移動させましょう。
停止位置の表示が見つからない場合はグリーンの奥、次のホールに向かいやすい位置に止めておくことがポイントです。
グリーンに乗った人がいなくても、ピンまで一番近い人がカートを移動させておくとグリーン周りの進行がスムーズになります。
その時に、同伴者のパターと自分が使うクラブを一緒に持って行くとCoolです。
また、プライベートのラウンドであれば、声を掛け合って打てる人から打つのもありかと思います。
グリーン上
ピンを抜くときは、一番近くに乗った人が抜いて、次のホールでオナーとならない2番目や3番目にカップインした人が戻すと進行がスムーズです。
パター以外のクラブをグリーン周りに置くときは、カート側のグリーン外に置いておきましょう。
カップインした後に逆方向へ走るのはカッコ悪いですよ。
ラインを確認するついでにさりげなく置いちゃいましょう。
もし同伴者がグリーン手前に置いてしまったときは、先にカップインした人が拾い上げておくと素敵です。
そして、しつこいようですがクラブは手に持ったまま次のホールへ向かいましょう。
ちなみに筆者はピンを抜かない派ですが、高低差などでセカンド地点からグリーン面が見えないホールをプレーするときは、後ろの組にお知らせする意味でピンを抜いておきます。
ボールを打つ前の準備もスマートに
周りに迷惑をかけたくない一心で走り回ってしまう気持ちはわかりますが、やみくもに急ぐことだけがPlay Fastではありません。
初心者でもボールの状況、アドレス時の傾斜、ボールを止めたい場所はひと通り確認して打ちたい球筋をイメージしましょう。
明確にイメージして無理のないクラブ選択ができると、トラブルからトラブルへの泥沼を避けられるかもしれません。
手際よく打つ準備をして、安全が確認出来たら速やかに打つ。それだけでも一段とプレーがスムーズになりますよ。
移動はキビキビと急いでも小走り程度がちょうど良さそうです。
待ち時間だって有意義に
自分たちがPlay Fastに気を付けていても前が詰まってしまうことはあります。
車の運転もゴルフのラウンドも、渋滞しているとどうしてもイライラします。
そんな時、どんなに前の組が遅くてもボールを打ち込むのは絶対にNGです。
車の運転であおり運転をしているのと同じです。
気合でポジティブ思考を発動させて、同伴者とのゴルフを楽しみましょう。
Warm Heart
Play Fastのコツは他にもあると思いますが、大切なのは同伴者や同じ場所を共有している人への配慮かと思います。
筆者もついつい自分のプレーに気を取られて周りが見えなくなりがちですが、本当にゴルフが上手い人はボールを打つ以外の動作もCoolです。
さりげない気づかいができる人は、ゴルフ場でもゴルフ以外でもカッコイイのかもしれません。