身長に適したクラブ選択の新提案!ミスマッチレングスとは!?

背丈の低い人が身長に合ったクラブを使いたいと考えたとき、真っ先に思い浮かぶのはクラブを短く調整することではないでしょうか。

しかし、トッププロのクラブセッティングを見ると、背の低いプロでも43インチ未満のドライバーを使っている選手はほぼいません。

背の高いプロと同じ45インチ前後のドライバーを使う選手がほとんどです。

同じ長さのクラブを使うわけですから、考え方によってはむしろ背の低い選手ほど長いクラブを使っているともいえます。

そうなんです。ゴルフの場合、背が高いから長いクラブが使いやすかったり、背が低いから短いクラブが使いやすかったりというわけでもないのです。

むしろ背が低い人のほうが今どきのドライバーを苦にしていないなんてこともけっこうあります。

じゃあ、身長とクラブの長さは関係ないとも考えられますが、どうも苦手としているクラブは身長によって共通点があるような気もします。

そこで筆者が着目したのは、ゴルフクラブは長いほうが良いとか短いほうが良いとかいうことではなくて、実はゴルファーにはスイングしにくい中途半端な長さのクラブが存在するのではないかということです。

そして、中途半端な長さを見極めて自分にとって有利なクラブを選択することこそ、身長を考慮したクラブセッティングの大前提になると考えました。

では、自分にとって中途半端な長さのクラブとは何なのでしょうか?

身長とゴルフクラブの長さ。

実は密接に関係しているこの二つの関係を紐解いていきます。

目次

長尺=振りにくいとは限らない

ゴルフは地面にあるボールに対して前傾姿勢をとってスイングするので、ゴルフクラブを斜めに振ることになります。

当たり前と言えば当たり前ですが、この斜めの度合いはゴルフクラブが長くなるにつれて水平に近くなりますし、身長が低い人ほど同じ長さのクラブを手にしても水平の度合いが強まります。

なので、身長の低い人はクラブを短くして斜めの度合いをアップライト方向に調整しようと考えがちですが、それが上手くいかないことも多々あります。

では何が問題なのか。

身長の低い人はドライバーなどの長いクラブを振ることに意外と抵抗がありません。

これはスイング軌道が水平に近いのでヘッドが返りやすくなる。と考えるのが一般的ですが、そもそもの前提として長いものを振るという意識とクラブの構造が一致しているからこそなし得るのだと考えます。

想像してみてください。

仮に棒高跳びのポールと同じくらい長いドライバーを振るとしたら、ショートアイアンとはちょっと違う感覚が求められませんか?

この感覚の違いはゴルファーの身長やクラブの長さ、ライの状況などさまざまな組み合わせで変化します。

身長が低い人にとって、今どきのドライバーはハッキリと長いクラブで意外と振りやすいクラブになるのです。

落とし穴はクラブセッティングの中間

一方で、ショートアイアンなど斜めの度合いがアップライトに近いクラブは身長にかかわらず比較的易しく振れます。

9番アイアン前後のショートアイアンは、距離感こそ気を使いますが、扱いやすい長さで振りやすいクラブと言えそうです。

だとすると、振りにくいとされる長さはこの間にあるのではないでしょうか。

こんな経験はありませんか?

フェアウェイウッドよりも短くて安心感のあるユーティリティ。思い返してみると肝心なところでとんでもないミスが出る。

スプーンとクリーク。クラブの調整は完璧なのにどうも同じように振れない。

このような問題は、ゴルフクラブの長さがもたらすスイングの変化が影響している可能性があります。

クラブの長さというとドライバーばかりに注目が集まりますが、実はクラブセッティングの中間に落とし穴があったのです。

中途半端な長さはあなたを迷わせる

長いとも短いともとれない微妙な長さのクラブのやっかいなところは、クラブヘッドのソールを地面に対して払うように使うのか、打ち込むように使うのかを迷わせる部分にあると考えます。

この微妙な迷いを与える長さこそが中途半端な長さの正体で、身長の低い人がクラブを短くすると番手によってはかえって裏目に出てしまう恐れがあるのです。

当サイトでは、このような迷いを感じる中途半端な長さをミスマッチレングスと呼んでいます。

スイングの迷いはゴルフをするうえで意外とやっかいです。

易しいはずのユーティリティでとんでもないミスをする。
フェアウェイウッドは払うように打つのか、打ち込むように打つのかよくわからない。
ドライバーだけがどうしても上手く打てない。

といったゴルフの悩みはゴルファー一人ひとりのミスマッチレングスが影響している可能性があります。

ミスマッチレングスはゴルファーによってさまざま

ゴルフクラブの長さは実に絶妙でゴルファーの身長や身体の特徴によって中途半端な長さは変化します。

そして、その番手はロングアイアンからドライバーまでのどこかに存在してしまう可能性が高いのです。

例えば、身長165cmぐらいの人は40インチ前後のユーティリティ。身長175cmぐらいの人は42インチ前後のフェアウェイウッド。身長185cmぐらいの人は44インチ前後のフェアウェイウッドやドライバーといった具合に中途半端な長さはゴルファーによってさまざまです。

ミスマッチレングスを知ることで自分の身長とクラブの特徴を活かしたクラブ選択が可能になると筆者は考えています。

ゴルフ雑誌やWebサイトでたびたび取り上げられるドライバーの長尺・短尺特集や、フェアウェイウッドの打ち方に関する議論は、ミスマッチレングスがもたらすゴルファー個々の意識の違いから生まれているのかもしれません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次