ドライバーとアイアンの間を何のクラブにするか。
クラブセッティングで頭を悩ますポイントのひとつではないでしょうか。
特にロフト21度前後のクラブとなると、アイアン、アイアン型ユーティリティ、ウッド型ユーティリティ、フェアウェイウッドなど種類も豊富で、ゴルフを始めたばかりの方やコースでいろいろなクラブを試す機会がない方は自分に合ったクラブが何なのかわからない方も多いと思います。
そこでおススメしたいのが、ゴルファーの身長を活かしたクラブ選択。
ミスマッチレングスをベースに組み立てるクラブセッティングです。
今回は身長175cmぐらいのゴルファーにおススメのクラブセッティングをご紹介します。
推定ミスマッチレングス
では身長175cmぐらいの方のミスマッチレングスを探ってみましょう。
当サイトではゴルフスイングのイメージが変化する長さをミスマッチレングスと呼んでいます。
ミスマッチレングスについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
ミスマッチレングスはゴルファーの身長以外にも、腕の長さや前傾の深さによって若干変わってしまうので一概に何インチとは言えませんが、簡単な見極め方として肘までの高さに1番手分の0.5インチを足した長さがおおよその目安になると筆者は考えています。
個人差はあると思いますが、肘までの高さを「身長(cm)÷2+15」と仮定すると、身長175cmの方の肘までの高さはおおよそ102.5cm。
靴の高さ(3cm)を足すと105.5cmなので、身長175cmぐらいの方のミスマッチレングスは41.5インチに0.5インチを足した42インチ前後の長さになりそうです。
市販品のクラブでクラブレングスが42インチとなると5番ウッドあたりでしょうか。
身長175cmぐらいの方は5番ウッドなどの42インチ前後のクラブに対する考え方が身長を考慮したクラブセッティングのカギになります。
ドライバーの考え方
まずはドライバーから考えてみましょう。
ミスマッチレングスは42インチ付近なので、ドライバーの長さは45インチ程度の標準的な長さで問題ありません。
ただし、今どきのドライバーは重心距離が長く、重心深度も深いヘッドが多いので、どちらかというと水平要素の強いスイングが求められます。
ボールが捕まらない方やクラブを少し縦から入れたい方は、長さを少し短めにして、若干小ぶりのヘッドを選ぶのもありでしょう。
ロフト角やシャフトの硬さは、スイングの癖や打ちたい球筋、ゴルファーの慣れ、今後の目標などによっても選び方が変わるので、自身のプランに合わせてOKです。
わからない方は、つかまりがいいヘッドまたはニュートラルで、ロフト10.5度、純正シャフトのSフレックスあたりのオーソドックスなクラブがいいのではと筆者は思います。
フェアウェイウッド・ユーティリティの考え方
次はドライバーとアイアンを繋ぐクラブです。
ミスマッチレングスは42インチ。ポイントはこの長さをはさむ前後の番手に間隔を作ってスイングのイメージを明確にすることです。
フェアウェイウッドの定番と言えば、3Wと5Wですが、ここはあえて3Wだけにして、3Wの次はアイアン型ユーティリティもしくはアイアンにするとミスマッチレングスに空間が作れます。
ウッド型ユーティリティでもミスマッチレングスを避けられますが、どちらかというとソールを打ち込む方向に使いたい長さなので、アイアン型のほうがヘッド形状とスイングイメージが一致しやすいと考えます。
長い番手を厚くしたい方は、フェアウェイウッドを3Wと4Wの2本体制にするのもありでしょう。
アイアン・ウェッジの考え方
アイアンの選び方は、飛距離の階段や求める球筋といった一般的な考え方でOKです。
ミスマッチレングスは気にならないので、ヘッドスピードが速い方は2番アイアンから使うのもありでしょう。
短い番手を厚くしたい方は、ウェッジの本数を増やすのもいいと思います。
おススメのクラブセッティング①
最後にこれまでの内容を踏まえて身長175cmぐらいの方におススメのクラブセッティングを2つご紹介します。
まずは一つ目。
- ドライバー
- 3W
- UT20°
- 4I~PW
- AW
- SW
- LW
- パター
5Wではなくユーティリティを選択することでミスマッチレングス周辺に間隔をつくることができるセッティングです。
ユーティリティは出来ればアイアン型にしたいところですが、ウッド型を使いたい方はフェースプログレッション(FP値)の小さいモデルを選択すると、ヘッド形状とスイングイメージが一致しやすいでしょう。
おススメのクラブセッティング②
- ドライバー
- 3W
- UT23°(アイアン型)
- 6I~PW
- AW
- SW
- パター
クラブの本数を11本まで減らしたセッティングです。
本数が少ない分、ミスマッチレングス周辺の間隔が十分に確保されています。
ゴルフをシンプルに、気軽に楽しみたい方へおススメのクラブセッティングとなっています。
定番=最適とは限らない
一般的には3Wの次は5Wが定番です。
3Wはボールが上がらないから5Wからで十分。という記事もよく目にします。
5Wを外すことは、ある意味セオリーから外れているかもしれません。
しかし、ゴルフのセオリーは、身長やスイングの特徴で一人ひとり違って当たり前ではないでしょうか。
身長175cmぐらいのゴルファーは、定番とされているクラブの長さとスイングイメージがマッチしない可能性があります。
現在のクラブセッティングに違和感があるといるという方は、ミスマッチレングスから考えるクラブセッティングであなただけのセオリーを見つけてみませんか。