アイアンは何番からキャディバッグに入れるのがいいの?
クラブセッティングで頭を悩ますポイントの一つではないでしょうか。
プロゴルファーのクラブセッティングを見てもアイアンの番手構成はまちまちで、3番アイアンからという選手もいれば、7番アイアンからという選手もいます。
一般的には、十分な高さが出せて、飛距離の階段が作れる番手を選びましょう。というのがセオリーかと思いますが、そもそも打点が安定していないゴルファーにはちょっとわかりづらいですよね。
そこでおススメしたいのが、ゴルファーの身長を活かしたクラブ選択。
ミスマッチレングスをベースに組み立てるクラブセッティングです。
今回は身長155cmぐらいのゴルファーにおススメのクラブセッティングをご紹介します。
推定ミスマッチレングス
では身長155cmぐらいの方のミスマッチレングスを探ってみましょう。
当サイトではゴルフスイングのイメージが変化する長さをミスマッチレングスと呼んでいます。
ミスマッチレングスについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
ミスマッチレングスはゴルファーの身長以外にも、腕の長さや前傾の深さによって若干変わってしまうので一概に何インチとは言えませんが、簡単な見極め方として肘までの高さに1番手分の0.5インチを足した長さがおおよその目安になると筆者は考えています。
個人差はあると思いますが、肘までの高さを「身長(cm)÷2+15」と仮定すると、身長155cmの方の肘までの高さはおおよそ92.5cm。
靴の高さ(3cm)を足すと95.5cmなので、身長155cmぐらいの方のミスマッチレングスは37.5インチに0.5インチを足した38インチ前後の長さになりそうです。
市販品のクラブでクラブレングスが38インチとなると、メーカーによりますが5番アイアンあたりのクラブでしょうか。
身長155cmぐらいの方は、ミドルアイアン付近にウッドクラブとの切り替えポイントを作れるかが身長を考慮したクラブセッティングのカギになります。
ドライバーの考え方
まずはドライバーから考えてみましょう。
ミスマッチレングスは38インチ付近なので、ドライバーの長さは45インチ程度の標準的な長さで問題ありません。
どちらかというと水平要素が強いスイング軌道になるので、重心距離が長くて深い今どきのドライバーとの相性はピッタリ。
極端にハードなモデルを選ばなければ、どのメーカーのヘッドにも対応できるでしょう。
なるべくライ角がフラットなヘッドを選べるとさらにGoodです。
フェアウェイウッド・ユーティリティの考え方

ミスマッチレングスは38インチ付近なので、フェアウェイウッドやユーティリティは5番アイアンの代わりになるクラブまでバッグに入れたいところ。
組み合わせはフェアウェイウッドが多めでもユーティリティが多めでもどちらでも大丈夫です。
どちらかというとソールを払うように使うイメージになるので、ユーティリティのヘッド形状はフェースプログレッション(F.P.)の値が大きいモデルを選ぶと、スイングイメージとクラブの相性が良くなるでしょう。
アイアン・ウェッジの考え方
ミスマッチレングスは5番アイアン付近なので、アイアンは6番ぐらいまでがおススメ。
カーボンシャフトが装着されているアイアンなど、少し長めに組んでいるアイアンは7番までにするのもありです。
クラブの特徴を加味しても、アイアンはどちらかというとソールを打ち込む方向に使いたいところ。
アイアンを何番までキャディバッグに入れるかは、ダウンブローのイメージを出しやすいかどうかが一つの判断材料になります。
おススメのクラブセッティング①

最後にこれまでの内容を踏まえて身長155cmぐらいの方におススメのクラブセッティングを2つご紹介します。
まずは一つ目。
- ドライバー
- 4W
- 7W
- UT21°
- UT24°
- 6I~PW
- AW
- SW
- LW
- パター
ミスマッチレングス周辺に間隔を作りたいので、アイアンの番手構成は6番から。
5番アイアンの代わりは24度のユーティリティを選択しました。
5番アイアンの代わりとしては少しロフトが立っていますが、その分クラブが長くなるのでスイングの切り替えポイントを明確にすることができます。
もちろんショートウッドでもOKです。
7番ウッドと21度ユーティリティのロフト差が気になるところですが、長さが違うので飛距離の差は確保できるでしょう。
おススメのクラブセッティング②

- ドライバー
- 4W
- 7W
- 7I~PW
- AW
- SW
- パター
クラブの本数を10本まで減らしたセッティングです。
ゴルフをシンプルに、気軽に楽しみたい方へおススメのクラブセッティングとなっています。
選択肢は豊富
身長155cmぐらいのゴルファーは、ロングアイアンやミドルアイアンの代わりにユーティリティやショートウッドを選択して、ウッドクラブとアイアンの間にスイングの切り替えポイントを作ることが身長を考慮したクラブセッティングのポイントになります。
アイアンの本数が少ないと、なんとなくゴルフが上達しないんじゃないかと思われがちですが、イメージの出しづらいクラブを一生懸命に練習しても、スイングが良くなるどころか逆に悪い癖をつけてしまうかもしれません。
せっかくユーティリティやショートウッドのラインアップが豊富な時代にゴルフを楽しんでいるのであれば、自分にとって有利なクラブを使わない手はありません。
ゴルフは身長を活かした道具を選択することができるスポーツ。
ユーティリティやショートウッドを使いこなして、ライバルに差をつけちゃいましょう。